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ppiから予想すると2014年以降のiPhone画面サイズはこうなる

AppleはiPhoneの新型を今年秋に出すらしいのですが、リーク情報によればiPhone5Sと廉価モデルになるそうです。

しかしながら先進国で「スマートフォン」を求める層が望んでいるのは、単に機能強化されたiPhone5Sではありません。

人々が望む携帯電話とは、
・画面が大きい
・画面が明るい
・スピードが速い
・薄い
・軽い
・カメラの画素が高い
・周りがかっこいいと言うデザイン
これらを備えたiPhoneのような携帯電話です。

廉価モデルが新興国で爆発的に売れれば株価へのプラス要因となるのでしょう。
iPhone5Sは指紋認証など新機能を搭載してくるのでしょう。
しかし、信心の足りないApple信者や一般人は新しい4インチの”小型モデル”では不満なのです。

そこで、来年発表されるであろう、一般的な「スマートフォン」の画面サイズになるiPhoneを予想してみます。

AppleはiPhoneとiPadにおいて数値的に守っているものがあります。
それは画素密度(=画面解像度)です。

携帯デバイスにおける画素密度(ppi=Pixel Per Inch)とは、画素数(Pixel)が1インチ(=2.54cm)の幅の中にいくつあるかを表したものです。
基本的な計算は以下で表せます。
ppi
dp=対角線のピクセル数(diagonal resolution in pixels)
di=画面のインチ数(diagonal size in inches)
wp=横幅のピクセル数(width resolution in pixels)
hp=高さのピクセル数(height resolution in pixels)
出典Wikipedia

上の式に基づくとiphone5(1136*640 4inch)の場合こうなります。
dp=√(1136^2+640^2)≒1304
ppi=1304/4=326
※実際のメーカー公称インチ数と実測値が若干異なる場合があるため、参考としてお考え下さい。例えばiPhone4/4Sは3.5インチと言われておりますが、実測値は3.54インチです。

Appleのポータブルデバイスにおける画素密度は、以下となります。
iPhone(Normal):163ppi
iPhone(Retina):326ppi
iPad(Normal):132ppi
iPad(Retina):264ppi
iPad mini(Normal):163ppi

イマイチわからない方用にサンプルを作りました。
左の字は右の字の半分の画素密度を見たときのイメージです。
ppi

左の文字はなんだかぼやけていますね。

iPhoneに置き換えて説明すると、非Retinaは163ppi=1インチに163Pixel=1平方インチに26,569Pixel、Retinaは326ppi=1インチに326Pixel=1平方インチに106,276Pixelと、同じ面積に4倍細かいデータが表示されるため、画素密度の高いRetina Displayは綺麗に見えているわけです。
では、画素密度は高いほどいいのか。

実はRetina Displayの意味が人間の網膜では画素を判別することができない密度と言われながらも、それはAppleの定めた画面と目の距離が10インチ(=25.4センチ)の場合であって、ゼロ距離に近づくにつれ違いは判るため、画素密度は高くなる意味があります。
またMacBook Pro Retina Displayのように、向上した画素数をより細かいRetina若しくは画素密度変換に充てることもできると思います。

さて、Appleが画素密度を守っている理由は、同じ画素密度ならアイコンや文字が同じ大きさに見えるからと思います。
画素密度がRetinaになっても、1つのPixelを2倍のppi(4つのPixel)で表示すれば、アイコンや文字のサイズは変わらず綺麗に見えるわけです。
retina_2

そのため、一般的な画素数をもとに画素密度からiPhone5Sより後のiPhoneの画素数と画面サイズを予想したいと思います。

その際、非Retinaの画素密度がより精細になることも考えました。以下のように定義します。
・1画素を4Pixel(ppi=2x)で表すものはRetina Display
・1画素を9Pixel(ppi=3x)で表すものをTriple-Retina Display(Retina Plus Display?)
・1画素を16Pixel(ppi=4x)で表すものをQuad-Retina Display

これをもとに表を作ってみました。

  アスペクト比(Aspectratio) 解像度(Pixel) 画面サイズ(inch) 画素密度(ppi) 実在機種(AppleReleased)
Nomal 3:2 480×320 3.5 163 iPhone⁄3G⁄3GS
4:3 1024×768 7.9 163 iPad mini
1024×768 9.7 132 iPad⁄2
RetinaDisplay 16:9 1136×640 4 326 iPhone5/5S/5C
1280×720 4.5 326  
1366×768 4.8 326 ★2014 iPhone6?
1440×810 5.07 326 ★2014 iPhone6?
1600×900 5.63 326  
1706×960 6 326  
1920×1080 6.75 326  
16:10 1440×900 6.44 264  
1680×1050 7.51 264  
1920×1200 8.59 264  
2880×1800 12.88 264  
2880×1800 10.41 326  
3360×2100 12.14 326  
3840×2400 13.91 326  
3:2 960×640 3.5 326 iPhone4⁄4S
1080×720 3.98 326  
1440×960 5.31 326  
4:3 1024×768 3.93 326  
2048×1536 7.9 326  
2048×1536 9.7 264 iPad 3rd⁄4th
2731×2048 12.91 264  
3200×2400 15.18 264  
Triple-Retina 16:9 1704×960 4 489  
1920×1080 4.5 489  
2049×1152 4.8 489 ★2014 iPhone6?
2160×1215 5.07 489 ★2014 iPhone6?
2400×1350 5.63 489  
2559×1440 6 489  
2880×1620 6.75 489  
3:2 1440×960 3.5 489  
1620×1080 3.98 489  
2160×1440 5.31 489  
4:3 1536×1152 3.93 489  
2048×1536 5.24 489  
3072×2304 7.9 489  
3072×2304 9.7 396  
Quad-Retina 16:9 2272×1280 4 652  
2560×1440 4.5 652  
2732×1536 4.8 652  
2880×1620 5.07 652  
3200×1800 5.63 652  
3412×1920 6 652  
3840×2160 6.75 652  
3:2 1920×1280 3.5 652  
2160×1440 3.98 652  
2880×1920 5.31 652  
4:3 2048×1536 3.93 652  
4096×3072 7.9 652  
4096×3072 9.7 528  

(2013/9/7 iPhone5S/5C追加)

以上から、アスペクト比を16:9、画面の長辺若しくは短辺を一般的なディスプレイの画素数に合わせた場合、大型画面のiPhone6(仮称)は4.5inch、4.8inch、5.07inchの何れかでしょう。
iPhoneには円形の物理ホームボタンが付くため、現在の5インチクラスとほぼ同寸にするのであれば4.8インチではないかと思います。

気になるのは4.8インチでもRetinaでは解像度が1366×768に留まること。今更WXGAですか?
ここはやはり、より解像度を高くしたRetinaに期待したいところ。3倍密度なら4.8インチで2049×1152とフルHDを(ようやく)超えられます。生産性がまた低くなるのでやらないでしょうけど。

iPad miniの7.9inchとiPhoneシリーズの間を埋めるiPad nano(仮称)は、アスペクト比と画素密度からTriple Retinaな解像度で5.24inchとなるため難しいと考えられます。

iPhone Maxi(仮称)として、1706×960の6inch、1920×1080の6.75inchは可能性ありそうです。