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Archive for 2010年11月

DSとWEP

ニンテンドーDS Liteを買ったのは2006年4月のことでした。
当時は大人気で、新聞でも買えないと評判になるほど。

私は偶然、有楽町のビックカメラ脇のDSを買う方々の行列を目にして並び、つい勢いで買ってしまいました。
併せて初代脳トレを。その後テトリスも買いましたが、本体は半年で同僚に売っています。
売却した主な理由は、無線通信の暗号化形式がWEPにしか対応していなかったためです。
多くの方には些事でしょうが、私にとっては自宅の無線LAN環境がWPA-AES未満になることは許容できないことでした。

通信対戦をするためには自宅の無線をWEPにするか、WEP暗号化された任天堂の怪しげな独自プロトコルを利用するかの二択が必要です。
既に市販無線LAN機器のほとんどはWPAに対応し、数年前に発売されていたPSPも前年にWPA対応していたことから、DSも近いうちにWPA対応するであろうと予想していましたが、Liteでは「技術的に不可能」とのことで結局対応はされませんでした。
対応したDSiはLite発売後2年半も待たされ、WEPのみに対応したLiteは2011年を目前にした現在も発売されています。
脆弱性を発売当初から言われ続けていたWEPしか使えないDS Liteを発売し続けたことは、怠慢を通り越して罪とはいえないでしょうか。

これがつぶれそうな会社ならいざ知らず、兆を超えるキャッシュを保有する企業です。
なぜ5年近くも同じハードウェアで発売し続けるのか甚だ疑問です。
DSi発売と同時に初代DSとLiteはリコールして、DSiか同等のマジコン対策ファームアップとWPAに対応した機種に交換していれば、ここまでのマジコン被害もなかったはずです。
もっとも、被害額はDS発売後5年間でたった3500億円らしく、DSi発売半年前当時の発売台数7000万台×コスト8000円/台(予想)=5600億円のリコール費用よりははるかに安く、放置は正解と言えなくもありません。
せめて毎年モデルチェンジをして対策していたPSPを見習えばよかった、と言うべきでしょうか。

なおマジコンの使用に関して、違法に入手したソフトウェアの使用は問題ある気がします。
しかし、任天堂の前社長である山内翁がNHKで「遊び方にパテントは無いわけです」「これからの娯楽業界の発展のためには、むしろこういった新たな技術(ソフトウェア)を互いに公開・交流することが大切」と言われたらしいですので、岩田社長は前社長の意思を継がれ、DSによる任天堂が許可したソフトウェア以外の動作を制限することは止められた方がよいと思います。
(できたらPSPにマリオを!)

カテゴリー:家電